AI総合研究所

沖縄大学、AIで聴覚障碍学生支援

この記事のポイント

  • この記事は沖縄大学がAIを用いた聴覚障碍学生支援について説明しています。
  • AIベースのリアルタイム文字起こしサービス「AI mimi」を導入し、教育の機会均等を目指しています。
  • 学生ボランティアによる筆記通訳の代わりにAI mimiが高精度な情報保障を提供。
  • 導入により文字化の品質が安定し、学生や教職員の負担軽減を実現しています。

監修者プロフィール

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

聴覚障碍がある学生のサポートを強化するため、沖縄大学ではAI技術を活用した画期的な取り組みを始めました。AIベースのリアルタイム文字起こしサービス「AI mimi」を導入し、これまで学生ボランティアが担っていた筆記通訳の代替としてその役割を果たしています。この記事では、AIによる支援がどのように教育現場の課題を解決し、聴覚障碍学生に平等な学習機会を提供する道を開いたのかを掘り下げていきます。教育課題への革新的アプローチとして期待されるAI mimiの機能や効果について、実際の導入事例を基に詳しく紹介してまいります。

自治体で活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。自治体では、生成AIをチャットボットとして自治体独自の情報を活用する事例が多く報告されています。セキュリティの観点からAzureクラウド上で構築されている例が大半を占めています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください

【導入事例概要】

沖縄大学のロゴ
沖縄大学のロゴ

沖縄大学では、聴覚障碍を持つ学生に高品質な情報保障を提供するために、合同会社シーコミュの提供するAIベースのリアルタイム文字起こしサービス「AI mimi」を導入しています。これは学生ボランティアによる筆記通訳の代替として機能し、教育の機会均等を実現するための大きな一歩です。

【導入の背景】

沖縄大学は創立以来、聴覚障碍のある学生の受入れを進めてきました。コロナ禍のリモートワークの進展や、社会全体の聴覚バリアフリーへの注目が高まる中で、教育現場で求められる高精度な情報保障の実現が急務となりました。そうした状況のもと、既存の支援手法の代替となる新たなソリューションが検討されることになりました。

【元々の課題】

以前、沖縄大学では聴覚障碍のある学生のサポートとしてノートテイクをボランティア学生に依頼していましたが、品質の担保が問題となっており、学生や教職員の負担が大きい状況でした。専門的な内容を要する講義では、文字化に必要なスキルも高く、品質を一定に保つことが困難でした。

【解決策】

この問題に対処するため、沖縄大学はAI mimiの利用を始めました。AI mimiはAIの音声認識と人間のプロオペレータによる修正を組み合わせたハイブリッド型のサービスであり、Azure Cognitive Servicesの音声認識が用いられています。AI for Accessibilityプログラムによる支援も受けて開発されたこのシステムは、聴覚障碍学生にとって非常に有益な支援を実現しています。

AI mimiの導入
AI mimiの導入

【効果】

AI mimiの導入により、文字化の品質が安定し、従来のボランティアに依存していた体制から脱却しました。その結果、学生からは正確で迅速な情報の提供に高い評価を受けています。さらに教職員の支援作業に関する調整が不要になり、大幅な負担軽減が図られています。

【出典】

学校法人 沖縄大学の事例、Microsoftより

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編集者

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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