この記事のポイント
この記事は長崎北高校におけるAI（チャットGPT）の授業活用事例を紹介しています。- 英語授業でチャットGPTを導入し、英作文の添削などに利用することで、生徒たちの自立学習を促しています。
- 導入により、生徒たちは英語能力の向上だけでなく、AIの有用性と限界を理解し、批判的思考を養うことができました。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域：自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
教育の現場ではAIの導入が進み、生徒たちの学習スタイルにも変化が見られます。長崎県立長崎北高校では、AIを活用する新たな動きがあります。本記事では、同校におけるAI活用の具体例として、英語授業におけるチャットGPTの導入事例を取り上げ、それに付随する授業活用ガイドラインの開発を紹介します。英語学習の添削ツールとして利用することで、生徒たちの自立学習を促すとともに、AI技術の理解を深めることにもつながりました。この先進的な取り組みによって生じた教育効果の向上や、生徒たちの批判的思考能力の養成に至るプロセスを解説していきますので、AIが教育現場で果たす役割についての理解を深めたい方はぜひご一読ください。
教育分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。教育の分野では、学生に生成AIおよびAIのリテラシーを教育する事例、AIを用いて学習効率、オーダーメイド率の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
長崎県立長崎北高校の校章
長崎県立長崎北高校で、AIの授業活用ガイドラインが生徒によって作成されました。英語学習にチャットGPTを導入し、英作文の添削をするといった方法で活用しています。
【導入の背景】
技術進化に伴い学校教育でもAIを取り入れ、教育効果の向上を図る動きがあります。長崎北高校でもこれに倣い、英語授業へのAI導入を試みました。
【元々の課題】
生徒たちが英語の宿題や自由英作文を効率的に行う手段が限られており、自己の判断での文章改善をする際課題がありました。
【解決策】
チャットGPTを英語授業に取り入れることで、正解が求められる問題解決だけでなく、自身の考えを深める訓練にも役立つと考えました。
生徒によるAIの授業活用ガイドライン
【効果】
生徒たちはチャットGPTを使い英語力の向上だけにとどまらず、AIのメリットとデメリットを理解し、自主的な発想や批判的思考を養うことができました。
