AI総合研究所

小林研究室【お茶の水女子大学】

小林研究室
小林研究室

研究室の概要

お茶の水女子大学大学院理学専攻の小林研究室は、自然言語処理(Natural Language Processing、NLP)、すなわち言葉を計算機で処理する研究を中心に行っています。
人間の認識・理解,また言語で書き表されたものをどのようにコンピュータで便利に扱うかということに着目しています。

特にData-to-Textキャプション生成のような応用的な研究テーマに取り組んでいます。

小林研究室の研究分野

小林研究室は自然言語処理技術を様々なタスクに活用する研究を主に行っています。

小林研究室の研究内容の一覧
小林研究室の研究内容の一覧、小林研究室ホームページより引用

ここでは数多くの研究内容の中から一部を抜粋して紹介します。

Data-to-Text

文書要約は自然言語処理の主要なタスクの一つです。自動要約技術によって長い文書を読む必要がなくなり、大幅な時間の節約につながります。

要約の手法としては、元のテキストから重要な文やフレーズをそのまま選び出し、それらを組み合わせて要約を生成する抽出型要約と、元のテキストの内容を理解し、それを再構成して新しい表現で要約を生成する抽象型要約の二種類が存在しています。
小林研究室では、後者の抽出型要約に注目して研究を行っています。

また小林研究室では、より適切なテキスト生成のために選択体系機能言語学に基づくテキスト生成の研究を行っています。
選択体系機能言語学(Systemic Functional Linguistics:SFL)は、文法だけでなく、コミュニケーションが行われる状況を考えることを特徴とする言語学です。

この技術によって、例えば幼い子供に向けて説明を行う際は、年齢層の高い対象者に説明を行うときに比べ、表現が易しく、文章の構造が簡単であるようなテキストが生成されることを目指しています。

キャプション生成

キャプション生成とは、画像や動画などの視覚的なコンテンツに対し、それを説明するテキスト(キャプション)を自動的に生成する技術です。

近年のキャプション生成の研究では、画像セグメンテーション手法を用いて画像の内容を捉え、その結果から画像内のオブジェクト間の関係を推察しキャプションを生成するもののように、画像の内容を深く捉える手法に基づくキャプション生成手法が提案されています。

一方この手法では生成されるキャプションは多くの場合、用いられる学習データに依存しており、画像内容を説明する者の意図が反映される結果ではない場合が多いという問題があります。

そのため小林研究室では画像に様々な追加情報を与えることで、説明者の意図に近いキャプションを生成する研究を進めています。

日本語学習支援

現代日本語で重要な表現である、尊敬語、謙譲語、丁寧語には決まった文法変換規則があるため、この文法規則を用いて簡単な敬語の訂正や補助的なシステムを作ることが可能です。
しかし現実生活においての敬語の使い方は複雑であり、敬語の生成は、話者間の社会的地位、親密さ、場面などを考慮する必要があります。

一方で言語使用域、対話者間の社会的な役割関係、対話の手段など、社会集団の言語使用に関する詳細な情報を含むコーパスはまだ存在していません。
それゆえ、社会的要因を考慮して適切な敬語を使用する機械学習モデルを構築することは容易ではない。

そこで小林研究室ではこれらの問題点を踏まえ、社会集団における言語使用の観点から言語分析を行う選択体系機能言語学に基づき、より詳細な社会的要因に関する分析情報を含む日本語敬語コーパスの構築と検証を行っています。

配属希望の方向け情報

小林研究室の活動内容や入試関連情報など配属希望の方向けの情報をまとめました。

入試関連情報

小林研究室に参加するには、お茶の水女子大学理学専攻を受験する必要があります。
詳しい入試情報に関してはお茶の水女子大学理学専攻を確認することをお勧めします。

お茶の水女子大学の大学院理学専攻を実際に受験する方は、受験前に必ず指導を希望する教員に連絡をとる必要があります。
小林研究室に興味がある方は、koba@is.ocha.ac.jpまで一度連絡を取ることが必要です。そこで入学試験や研究内容について相談させていただくのが良いでしょう。

大学院入試の場合、試験科目は英語、数学(情報科学)、口述試験の三つが課されるようです。英語に関しては出願する際に、TOEICやTOEFLといった英語試験の認定成績の提出を行います。

詳しい入試情報はお茶の水女子大学ホームページの入試関連情報のページをご覧ください。

アクセス

横田研究室の所在地はお茶の水女子大学理学部3号館となっています。503が小林教授居室、505・506が小林研学生の居室になっています。

またお茶の水女子大学のアクセスは東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩7分、または、東京メトロ有楽町線「護国寺」駅より徒歩8分となっています。

具体的な所在地は、小林研究室ホームページのアクセスマップをご確認ください。

まとめ

この記事ではお茶の水女子大学理学専攻小林研究室について、研究室の研究内容や配属希望の方向け情報、研究室教授からのメッセージを紹介しました。

横田研究室への参加を考えている方や、より詳しい情報が知りたい方は、研究室やお茶の水女子大学理学専攻ホームページを参照ください。

参照:
研究室ホームページ
お茶の水女子大学理学専攻ホームページ

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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