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奥村・船越研究室【東京工業大学 科学技術創成研究院】

奥村・船越研究室
奥村・船越研究室

研究室の概要

東京工業大学科学技術創成研究院の奥村・船越研究室は、自然言語処理(Natural Language Processing、NLP)、すなわちコンピュータによって言葉を理解する研究と、自然言語処理を用いたシステムの開発を中心に行っています。

特に自然言語処理の中で意味、文脈理解に関する研究を中心に行なっています。
具体的には,テキスト要約人々の意見,感情を分析する評判分析ソーシャルメディアを対象としたテキストマイニング人とテキストや音声でやりとりする対話システムなどに関するシステムを開発しています.

主な研究分野を下記にご紹介します。

文書要約

奥村・船越研究室の代表的な研究内容として文書要約システムの開発があります。文書要約とは、言語モデルに大量の文書を入力し、それらを要約した文章を出力させるシステムです。

奥村・船越研究室では文書が要約される仕組みを数理的なモデルで表現することにより,文書要約を実現するというアプローチをとっています。

具体的に提案したモデルとして、文を概念のかたまりの集合として表現し、なるべくたくさんの概念を含むような文書を生成することで要約とする最大被覆モデルや、ある特定の話題に関するツイートを収集し、そこでどんなことが発言されているかをまとめた要約を生成するツイッター要約問題にも取り組んでいます。

Sentiment Analysis

Sentiment Analysisとはテキストから人の意見・感情を抽出し,分類する研究のことです。
研究対象としては単語、句、文書の3つのレベルでの感情極性の分析が行われており、それぞれのレベルで異なるアプローチによって感情を推定することを目指しています。

さらに進行中の研究として「評価対象、評価属性などの抽出」,「賛成・反対などの意見分類」などがあります。

人間の言語理解のモデル化

人間の言語理解をモデル化するには、文書に出現する「語と語」、「節と節」、「文と文の間」さらには「文書と文書の間の関係」を認識することが必要となります。

奥村・船越研究室では自然言語テキスト中に存在する様々な関係をコンピュータに理解させることを目指した研究を行っています。

具体的な研究対象としてテキストの一貫性モデルがあります。
テキストを理解するためには単なる語彙間の関係性を超え、文や話題間の繋がりを理解することが重要です。また文同士の繋がりの良さを評価する技術は、文章の添削や校正に役立つと考えられています。

そのため、文中に出現する要素の構文的役割の遷移の傾向を分析し、各文が先行する文脈においてどれほど一貫性を持っているかを判定するモデルの提案が行われています。

その他、今まで紹介したテーマに当てはまらない、自然言語処理に関するさまざまな研究が行われています。

より詳しい研究内容に興味がある方は、奥村・船越研究室のホームページをご覧ください。

研究室での生活

奥村・船越研究室での主な研究活動を紹介します。

研究イメージ
研究イメージ

  1. ゼミ
    月に1度、研究室の学生全員が研究の進捗報告をします。研究テーマは自分の興味があるものを好きなように選ぶことが出来ます。

  2. 輪講(文献紹介)
    週に2回担当の学生が英語の論文を読んで、その内容をまとめた資料を元に1時間程度で内容を紹介するミーティングが開催されています。

  3. 読書会
    不定期に開催されます。研究に関連する分野の本を短期間で集中して読む会です。

  4. 勉強会
    研究室内の学生が有志でいくつかのテーマで定期的に集まり、論文等を読む会です。

  5. 他グループとの研究交流
    【合同研究会】
    春と秋にお茶の水女子大学の小林研究室との合同研究会が行われています。

    【企業との共同研究】
    いくつかの企業との共同研究を行なわれています。研究室内では大学内では味わえない刺激を得ることが出来る共同研究は推奨されているそうです。

配属希望の方向け情報

奥村・船越研究室に配属希望の方向けの情報や、よくある質問をまとめました。

入試関連情報

奥村・船越研究室に参加するには、東京工業大学工学院情報通信系情報通信コースを受験する必要があります。

詳しい入試情報に関しては東京工業大学工学院情報通信系のホームページを確認することをお勧めします。

アクセス

奥村・船越研究室の所在地は東京工業大学すずかけ台キャンパスR2(精研棟)7階となっています。

東京工業大学のメインキャンパスである大岡山キャンパスではないので注意してください。

奥村・船越研究室の所在地
奥村・船越研究室の所在地 奥村・船越研究室ホームページより引用

研究室見学について

奥村・船越研究室に興味を持った方は、ぜひinquiry@lr.pi.titech.ac.jpにお問い合わせください。

また研究室見学も入試前には開催されているようですので、詳しく知りたい方は奥村・船越研究室のホームページをご覧ください。

まとめ

この記事では東京工業大学工学院情報通信系情報通信コースの奥村・船越研究室について、研究室の研究内容や配属希望の方向け情報、研究室教授からのメッセージを紹介しました。

AI技術の中でも、特に自然言語処理技術やその応用システムに興味がある方に奥村・船越研究室がおすすめだと言えます!

奥村・船越研究室への参加を考えている方や、より詳しい情報が知りたい方は、研究室の東京工業大学工学院情報通信系ホームページや参照ください。

参照:
研究室ホームページ
東京工業大学工学院情報通信系のホームページ

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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