この記事のポイント
Pollo.AIは、テキストや画像から高品質な動画・画像を生成できるWebツール
Kling、Luma、Runwayなど複数の動画生成AIモデルを利用可能
テキスト/画像/動画からの生成、AIアニメ、動画エフェクト等、機能が豊富
無料プラン、ライトプラン、プロプラン(複数)の料金体系
商用利用は有料プランのみ、無料版はウォーターマーク、公開制限あり
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監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
動画コンテンツの需要が高まる中、高品質な動画を簡単に作成したい、でも専門的な知識や高価なソフトは持っていない…そんな悩みを抱えていませんか?
その解決策となるのが、最先端のAI技術を活用した動画生成ツール「Pollo.AI」です。しかし、その多機能性ゆえに、使いこなせるか不安に感じる方もいるかもしれません。
本記事では、この「Pollo.AI」について、その全貌を徹底解説します。
Pollo.AIの主要機能、料金プラン、具体的な使い方、商用利用時の注意点、そして無料プラン利用時の制限事項まで、詳細かつ網羅的に説明します。
目次
Pollo.AIとは
Pollo.AIは、テキストや画像、動画を入力するだけで、高品質な画像や動画を自動生成できる、Webベースの動画生成AIツールです。
多彩なAIモデルを活用することで、ユーザーは自分のアイディアを瞬時に映像や静止画として表現することが可能となり、クリエイティブなコンテンツ制作の幅が大きく広がります。
Pollo.AIのイメージ (参考:Pollo.AI)
Pollo.AIは、シンプルな操作性と高い生成能力を兼ね備えており、プロフェッショナルから初心者まで幅広いユーザーに支持されています。
Pollo.AIで利用可能なAIモデル
Pollo.AIの最大の魅力は、動画生成と画像生成のための多様なAIモデルを、1つのプラットフォームに統合している点です。
通常、これらのモデルは個別のサービスとして提供されており、それぞれに登録や契約が必要です。
Pollo.AIを利用することで、Kling AI、Luma AI、Runwayなど、得意分野の異なる様々なモデルを、Pollo.AI上で自由に選択し、切り替えることができます。
以下に、Pollo.AIで利用可能なAIモデルを紹介していきます。
動画生成AIモデル
Pollo.AIは、業界トップクラスの複数のAI動画モデルを統合し、ユーザーに柔軟な動画生成オプションを提供します。
用途やスタイルに合わせ、最適なモデルを選択することで、クリエイティブなコンテンツ制作が可能となります。
Pollo.AIで利用可能な動画生成AIモデル (参考:Pollo.AI)
「Kling AI」、「Hailuo AI」、「Runway」、「Vidu AI」、「Luma AI」など、業界をリードする多数のAIモデルを搭載しています。
また、Pollo.AIのフラッグシップモデルである「Pollo 1.5」も利用可能です。
ユーザーは生成したい動画の用途やスタイルに合わせ、最適なモデルを選択することができます。
画像生成AIモデル
Pollo AIは、動画生成AIだけでなく、画像生成AIにも強みを持っています。
「FLUX 1.1 Pro」、「FLUX 1.1 Pro Ultra」「FLUX Schnell」、「FLUX Dev」、「FLUX Schnell」といった最新の画像生成AIモデルが利用可能です。
Pollo AIで利用可能な動画生成AIモデル (参考:Pollo AI)
Pollo AIの主要機能
Pollo AIは、多様な生成モデルと豊富な機能を提供しています。
ここではその特徴を詳しく解説します。
多様な動画生成機能
Pollo.AIは、テキスト入力や画像素材を活用した多様な動画生成機能を提供します。
以下の各機能は、ユーザーが求める映像表現に合わせたクリエイティブな動画作成をサポートするために設計されています。
【主な動画生成機能】
- テキストから動画生成
シンプルなテキストプロンプトを入力するだけで、AIがそれに基づいた動画を生成します。
様々なAIモデルを選択し、動画のスタイル、長さ、アスペクト比などを細かく設定することができます。
- 画像から動画生成
素材となる画像を入力し、自然なモーションを加えて動画に変換できる機能です。
写真の持つ雰囲気をそのままダイナミックな映像へと進化させることが可能です。
画像から動画生成のイメージ (参考:Pollo.AI)
- 一貫性のあるキャラクタービデオ生成
複数シーンにわたって同一キャラクターやオブジェクトを維持する機能です。
連続するストーリー動画や商品紹介映像など、ブランドの一貫性を保ったコンテンツ制作が可能です。
- 一貫性のあるキャラクタービデオ生成のイメージ (参考:Pollo.AI)*
- ビデオからアニメへ変換
アップロードしたビデオを、アニメ調に変換する機能です。
元の映像をベースに、アニメーション特有のタッチで仕上げることができます。
アニメーションのスタイル例 (参考:Pollo.AI)
- AIアニメーション
プロンプトから、アニメーション風のキャラクターやシーンを生成する機能です。
宮崎駿、新海誠、大友克洋など、有名なアニメーターのスタイルを選択可能で、アニメや漫画の動画を生成できます。
AIアニメーションの機能例。さまざまなアニメーターを選択可能。(参考:Pollo.AI)
2. 多彩な動画エフェクトとテンプレート
ユニークなエフェクトやテンプレートを簡単に適用できる点もPollo.AIの強みです。
結婚式プロモーション動画、プロポーズ動画、ハリウッド風のアクションシーンなど、さまざまなシーンに対応するテンプレートが用意されており、初心者でもプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
Pollo.aiで利用可能なエフェクト・テンプレート一覧 (参考:Pollo.AI)
3.高度な画像生成機能
Pollo.AIは、高精度な画像生成技術を活用し、テキストや既存の画像から多彩なビジュアルコンテンツを創出する機能を提供します。
リアリスティックな人物や風景、漫画・アニメ調、キャラクター風など、ユーザーのニーズに合わせた多様なスタイルの画像生成が可能です。
【主な画像生成機能】
-
AI画像ジェネレーター
テキストから画像を生成する機能です。
リアリスティックな人物や風景・漫画やアニメ調、キャラクター風など、さまざまな画像をテキストから生成できます。
Text to Image機能の例 (参考:Pollo.AI)
-
画像から画像
素材となる画像をアップロードし、新たな画像を生成する機能です。
色彩やアートスタイルの変更が可能です。
Image to Image機能の例 (参考:Pollo.AI)
生成する際には素材画像だけでなく、テキストプロンプトを組み合わせることも可能です。
Image to Imageとプロンプトの組み合わせ例 (参考:Pollo.AI)
4. 高速かつ直感的なユーザーインターフェース
直感的なUI設計により、専門的な知識がなくても、テキスト入力や素材アップロードからすぐに動画・画像の生成が始められます。
サイト内は全て日本語に対応しており、動画・画像の生成も日本語のプロンプトで実行可能です。
Pollo.AIの利用画面
5. 追加ツールと拡張機能
Pollo.AIは、基本的な生成機能に加え、映像の品質向上をサポートする多彩な追加ツールも提供しています。
たとえば、低解像度の動画を高解像度にアップスケールする「動画アップスケーラー」や、映像の色調整、ノイズ除去、シャープ化を実現する「動画エンハンサー」が搭載されています。
さらに、既存の動画を別のスタイルに再構築する「動画から動画への変換機能」も利用可能で、リメイクやリパーパスを容易に行えます。
追加AIツールの例 (参考:Pollo.AI)
これらの機能により、制作したコンテンツの完成度をさらに高めることができます。
Pollo.AIの料金プラン
Pollo.AIには、無料プラン、ライトプラン、プロプランの3つの料金プランが用意されており、利用目的に合わせて選択できます。
Poll AIの料金プラン (参考:Pollo.AI)
特にプロプランは、利用するクレジット数に応じて細かくプランが分かれているため、自身の利用状況に合わせて最適なプランを選択できます。
無料プラン
Pollo AIの機能を試してみたい方におすすめのプランです。
まずは無料で試してみて、機能や使い勝手を確認したい方に最適です。
- 生成された動画には、Pollo.AIの透かしが入ります。
- 利用できる機能には一部制限があります。(例:カメラ移動オプション、動画の非公開設定、コピー防止機能)
ライトプラン
より本格的にPollo.AIを活用したい方、ビジネス利用を検討されている方におすすめです。
無料プランの機能に加えて、以下のメリットがあります。
- より高速な生成速度: 動画や画像の生成が、無料プランよりもスピーディーに行えます。
- 透かしなしの出力: 生成された動画に、Pollo.AIの透かしは入りません。
- より多くのカメラ移動オプション: 動画編集の自由度が向上します。
- プライベート動画の可視性: 生成した動画をコミュニティに公開するかどうかを選択できます
- コピー防止: アップロードした素材やプロンプトを他のユーザーから保護します。
- 優先サポート: 困ったときに、優先的にサポートを受けられます。
プロプラン
Pollo.AIをフル活用して、大量のコンテンツを生成したいビジネスユーザー、クリエイターの方におすすめです。
プロプランでは、ライトプランのすべての機能が利用可能なほか、利用するクレジット数に応じて、さらに細かくプランが分かれています。
【プロプラン詳細】
月額料金 | 年額料金 | クレジット数 | 動画生成数(最大) | 画像生成数(最大) | 並列タスク数 |
---|---|---|---|---|---|
$29 | $25 | 800/月 | 80/月 | 160/月 | 3 |
$59 | $49 | 2,000/月 | 200/月 | 400/月 | 4 |
$89 | $69 | 3,000/月 | 300/月 | 600/月 | 5 |
$139 | $109 | 5,000/月 | 500/月 | 1,000/月 | 6 |
$179 | $139 | 7,500/月 | 750/月 | 1,500/月 | 7 |
$219 | $169 | 10,000/月 | 1,000/月 | 2,000/月 | 8 |
$299 | $249 | 15,000/月 | 1,500/月 | 3,000/月 | 9 |
$399 | $319 | 20,000/月 | 2,000/月 | 4,000/月 | 10 |
$899 | $659 | 50,000/月 | 5,000/月 | 10,000/月 | 11 |
支払い方法について
Pollo.AIでは、クレジットカードをはじめ、「Apple Pay」や「楽天ペイ」、「コンビニ払い」など、多様な支払い方法が用意されています。
詳細は、公式サイトの料金ページをご確認ください。
Pollo.AIの支払い方法一覧 (参考:Pollo AI)
Pollo.AIの使い方
Pollo.AIは、直感的な操作で多彩な生成モデルを選択できるため、初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用可能です。
今回は、「テキストから動画へ(Text to Image)」の機能を例に手順を説明していきます。
アカウント登録とログイン
-
Pollo.AI公式サイトにアクセスし、「無料版を始める」をクリックします。
公式サイト トップページ
-
次のような画面が表示されるので、EメールアドレスかGoogleアカウントを登録し、ログインします。
登録画面
プロンプトの入力・生成
-
画面左側のメニューから、「テキストから動画へ」を選択します。
左側メニューバー
-
次のような画面が表示されるので、以下の項目を設定します。
- プロンプト: 生成したい動画の内容を記述するテキストです。具体的で詳細なほど、AIは意図を理解しやすくなります。
- アスペクト比: 動画の縦横比(例:16:9, 9:16, 1:1)です。YouTube向けなら16:9、TikTokやInstagram Reels向けなら9:16が一般的です。
- 即効性: AIがプロンプトにどの程度従うかを設定する値です。高いほど忠実に、低いほど創造性を発揮します。(Temperatureパラメータに類似)
- 動画の長さ: 生成する動画の長さ(秒数)です。モデルやプランによって上限があります。
- ネガティブプロンプト: 生成する動画に含めたくない要素を記述するテキストです。「低品質」「ぼやけ」「歪み」など、避けたい表現を指定します。
設定画面
- モデルを切り替えたい場合は、先ほどのモデル切り替えボタンをクリックすると一覧が表示されます。
使用するモデルを使用するかによって、出力のスタイルが大きく変わるため、事前に目的に合わせたモデル選択が重要です。
モデル一覧
3. 「未来的な都市の夜景で、ネオンが輝くシーン」など、生成したい映像のイメージをテキストで入力します。
お好みに応じて設定項目を選択したら、「生成する」ボタンを選択します。
プロンプト入力と出力作品の設定
- すると、動画が生成されます。
作品の生成
生成した作品の保存
生成された動画を保存したい場合は、生成された作品の右下から行えます。
生成物の保存
生成した作品の一覧は、左側サイドメニューの「私の作品」から確認できます。
作品一覧
Pollo.AIの商用利用について
Pollo.AIで作成した画像・動画の商用利用は、有料プランに加入している場合のみ可能です。
ただし、以下の点にご注意ください。
権利関係
- 作成したコンテンツの所有権はユーザーにありますが、Pollo.AIも利用権を持つため、その点は考慮が必要です。
- 他者の著作権・商標権などを侵害しないよう、十分に注意してください。
禁止事項 - 利用規約で禁止されているコンテンツ(違法、有害、虚偽など)の作成・利用はできません。
免責事項 (重要) - Pollo.AIは、生成コンテンツの正確性や安全性、第三者の権利を侵害しないことを保証しません。
- 商用利用によって生じる可能性のある損害について、Pollo.AIは一切責任を負いません。利用は自己責任となります。
Pollo.AIを利用する上でのポイント
Pollo.AIは非常に多機能な動画・画像生成AIツールですが、効率的に活用するためには、いくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。
ここでは、「クレジットの消費量」と「無料プラン利用時の制限」について詳しく解説します。
これらのポイントを把握することで、Pollo.AIをより効果的に、そして安心して利用できるようになるでしょう。
クレジットの消費量
Pollo.AIでは、利用する機能(主要機能で紹介した各種ツール)、選択するAIモデル、そして動画の長さや画質などの設定によって、消費されるクレジット数が大きく異なります。
例えば、テキストから動画を生成する場合(Text-to-Video)、以下のようにモデルごとに必要なクレジット数が異なります。
- Kling 1.6: 1動画あたり 20クレジット
- Luma AI: 1動画あたり 60クレジット
このように、同じ「テキストから動画生成」でも、選択するモデルによって消費クレジットが3倍も異なる場合があります。
他の機能(Image-to-Video, Video-to-Video, Image-to-Imageなど)や、動画の長さ、解像度(HD, 4Kなど)、アスペクト比、追加エフェクトの有無などによっても、消費クレジット数は変動します。
Pollo.AIを効率的に利用するためには、事前に各機能・モデル・設定ごとの消費クレジット数を確認し、自身のプランの残クレジット数と照らし合わせながら、計画的に利用することが重要です。
大量の動画や画像を生成する場合は、より多くのクレジットが含まれるプロプランを検討すると良いでしょう。
無料プラン利用時の制限
Pollo.AIの無料プランは、機能を試用できる便利なプランですが、いくつかの制限があります。
-
コミュニティへの自動公開:
無料プランで生成した動画、および生成に使用したプロンプトや素材(Image-to-Videoでアップロードした画像など)は、自動的にPollo.AIのコミュニティに公開されます。
他のユーザーもこれらのコンテンツを閲覧、利用できる状態になります。
コミュニティへの公開例
-
非公開設定の制限:
生成したコンテンツや使用したプロンプト/素材を非公開に設定する機能(コピー防止機能)は、ライトプラン以上にアップグレードしないと利用できません。
無料プランでは、常に公開状態となります。
コピー防止機能を利用すると、以下の画像のようにプロンプトおよび素材画像を非表示に設定できます。
コピー防止機能のイメージ
-
ウォーターマーク(透かし)の表示
無料プランで生成した動画や画像には、Pollo.AIのウォーターマーク(透かし)が自動的に入ります。
このウォーターマークは、有料プラン(ライトプランまたはプロプラン)にアップグレードすることで削除できます。
-
商用利用不可
前述の通り、無料プランで生成したコンテンツは、商用利用できません。
商用目的で利用する場合は、有料プランへのアップグレードが必要です。
これらの制限を考慮し、本格的な利用やプライバシー保護、商用利用を検討する場合は、有料プランへのアップグレードをおすすめします。
まとめ
本記事では、AI動画・画像生成ツール「Pollo.AI」について、機能、料金プラン、使い方、商用利用の注意点、無料プランの制限について詳しく説明しました。
Pollo.AIは、テキストや画像から高品質なコンテンツを生成できるWebツールであり、Kling、Luma、Runwayなど複数のAIモデルを搭載し、多様な表現が可能です。
Pollo.AIは、コンテンツ制作の初心者からプロまで、時間とコストを削減しつつ表現の幅を広げたい方にとって強力なツールとなるでしょう。
ぜひ、その機能を体験してみてください。