自治体で活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
自治体では、生成AIをチャットボットとして自治体独自の情報を活用する事例が多く報告されています。セキュリティの観点からAzureクラウド上で構築されている例が大半を占めています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して **「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」** の参考になれば幸いです。
また、弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
【導入事例の概要】
横浜市立図書館では、令和6年1月15日(月)より、図書館情報システムをリニューアルします。このリニューアルにより、スマートフォンでの操作性が向上するほか、全国初となるAIを利用した蔵書探索サービスなど、新たなサービスや機能が充実します。
リニューアルオープン時の混雑緩和のため、蔵書検索サービスを1月15日(月)午前7時に先行オープンし、ご自宅や外出先からも新しいシステムを試していただけます。
【導入の背景】
図書館利用者のニーズに応えるため、より便利で使いやすい図書館情報システムの導入が求められていました。特に、スマートフォンでの操作性の向上や、AIを活用した新たなサービスの提供が期待されていました。
【元々の課題】
従来の図書館情報システムでは、スマートフォンでの操作性に課題があり、また、AIを活用した蔵書探索サービスなどの新たな機能も提供されていませんでした。利用者の多様なニーズに応えるためには、システムのリニューアルが必要とされていました。
【解決策】
横浜市立図書館では、以下のような新サービス・新機能を導入することで、利用者の利便性を大幅に向上させました。
- スマートフォンで図書館カードを表示するデジタル図書館カード
- 蔵書検索ページでの検索結果に本の表紙の画像を表示
- 検索した本や関連本が書棚に並ぶように表示されるWeb書棚
- AIが本を紹介してくれる蔵書探索AI(全国初)
- 横浜市公式LINEと連携したチャットで利用案内
- マイページにお気に入りの本を集めたMy本棚
- 来館せずにデジタル図書館カードの発行ができるオンライン利用者登録
【効果】
新しい図書館情報システムの導入により、利用者はスマートフォンから簡単に図書館サービスを利用できるようになりました。また、AIを活用した蔵書探索サービスにより、利用者はより効率的に目的の本を見つけることができます。LINE連携やオンライン登録など、利用者の利便性を向上させる様々な機能も提供されています。これらの取り組みにより、横浜市立図書館は、利用者により快適な読書環境を提供し、読書推進に大きく貢献することが期待されます。